ひきこもりから飛び出す学生ブログ

 初めまして。じゅんと申します。大学編入生のブログですが、最近は極々プライベートなブログになってます。気軽にコメントください。

どん底から手を差し伸べてくれた人

 主人公田村カフカは、父にかけられた呪いから逃げるために家出する。彼は中学3年生で、内気で孤独。自分の周りに高い壁を作り、誰もその壁の中に入らせなかった。家出している途中15歳の中学生だと言われ補導されぬよう、筋トレをして体を大きくしていた。また、読書を積極的に行い知識を吸収していった。家事を日常的に行い、自立心を宿していた。家では父と住んでいるが、父と顔を合わすことはない。東京中野区に住む15歳の少年は香川県を目指して家出し、そこで多くの経験をする。この長旅で彼は様々な人と出会い成長する。

 

 高校一年生の9月から僕は不登校になった。無気力の状態だった。ほぼ毎日ネットに入り浸っていて、何にも積極的になれなかった。制服を着て電車に乗る。その電車が往復するのに任せて数時間乗車していた。このとき読んでいたのがドストエフスキー罪と罰だった。この大長編を2回繰り返して読んでいた。

 

 主人公ラスコーリニコフは、貧乏な法学部の大学生。金貸しのお婆さんに借金をしていた。ある日彼はこのお婆さんを殺害する。彼の理論はこうだった。ナポレオンは多くの人を殺して英雄となった。このお婆さんを殺せば、街の人にお金が行き渡りみんなは幸せになるはずだ。だから自分が一人殺そうと罪になることはない。事件を起こした後、彼は精神病にかかる。敬虔なキリスト教徒のソーニャと出会った彼は、愛を知る。

 

 不登校の時僕はそれ以前よりも辛かった。親は心配し、先生も心配した。僕はそれが辛かった。いっそのことほっといてくれたらよかったのだけど、そうもいかなかった。たくさんの時間ができた僕は、この時多くの小説に出会うことになる。罪と罰、15少年漂流記、アンネの日記風の歌を聴けカンガルー日和、世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ライ麦畑でつかまえて、などなど。

 

 模試を除けば僕は学校に行かなかった。模試がある日、僕は高一の担任の先生に対して別室で受けさせてほしいと言った。皆と顔を合わせるのが怖かった。不登校生が急に現れて何を言われるか分からない。全統高1模試だった。数学が120点で勉強してないにしてはまあまあ取れたのを覚えている。

 

 くよくよしている僕に声をかけてくれたのは、中3のときの担任だったI先生だ。ある日電話で話し合わないかと言われ呼び出された。

 

 僕「あの、先生。人っていろんな死に方があるんですね・・・」

 

 僕は確かこんなことを言った気がする。今思えば僕が先生だったら、生徒がこんなことを言って来たら自殺を疑うかもしれない。当時僕は罪と罰を読んでいて、拗れた考えを抱いていた。I先生は僕の言ったことに対して何か答えを返してくれたが、僕の方は聞く気力がなくて上の空だった。

 

 僕「先生、僕学校をやめたいです」

 I先生「お前を不幸にしてる学校なんかやめてしまえ。ただ、高校は卒業した方が良い。だからどこでも定時制に転入とかを考えた方が良い。そこ入るためにも単位が必要なんや。だから、ちょっとくらいは学校に来なさい。精神科に行って何かしらの診断書をもらってくれば、学校側も出席は大目に見たる。だけど、週に1、2日くらいは来るように。出席するだけでいい。他の先生にも、お前だけは授業中の質問はさせないでおくから」

 

 こういうやり取りがあった。僕は泣いた。自分のことを思って発言してくれて感謝しかなかった。帰宅後、僕は家族に対して、学校をやめて定時制高校に入りたいと言った。そこでなら、自分のペースで生活を送ることができると思ったからだ。

 

 その後僕は人生で初めて精神科に行った。何か診断書をもらいそれを学校に提出した。後は必要最低限の出席を満たすために、週に1、2日行くだけだった。