ひきこもりから飛び出す学生ブログ

 初めまして。じゅんと申します。大学編入生のブログですが、最近は極々プライベートなブログになってます。気軽にコメントください。

人が変わるきっかけ

 Apple創業者のスティーブ・ジョブズはカリスマ的リーダーと言われる。彼がその手腕を発揮したのは、臨死体験によるものだった。と、前の大学の授業で習った。確か科目は「企業経営論」。学問としてはリーダーシップ論と呼ばれる経営学の一端を表面的になぞっていた授業だったが、僕はこの授業が好きだった。組織は小数のリーダーと多数のフォロワーで動くが、リーダーの重要性は内容を伝達する以外にも、彼の振る舞いや性格や言動にある。ここで言う言動とは、内容をどう伝えるかという、ただ中身を言うだけではない「言い方」にある。リーダーシップ論はこのようにリーダーの資質を割り出し、一般的なリーダーとは何かあるいはどの状況においてどんなリーダーが最適であるかを考える。しかし実際にはいかなる状況でも「アメ」が最適なんだよ!という論文を書いた人もいるし、「アメとムチ」を使い分けるのが最適なんだよ!という論文を書いた人もいるし、学者の中でも意見は分かれているみたい。だけど、ジョブズがカリスマ的リーダーであることを疑う人はいないみたい。僕も今日その一人になった。

 

 僕は去年まで外大にいたんだけど、先生から見た方がいいと何度も言われ、英語上達するには必ず見た方がいいと言われたある一つの動画がある。Youtubeで気軽にアクセスできるんだけど、今日まで見ることはなかった。

 

 スティーブ・ジョブズは、後世にまで語り継がれるようなプレゼンをスタンフォード大学で行った。長さ15分に及ぶプレゼンの動画は、世界で最も有名なプレゼン動画として知られ、多くの人々に勇気を与え続けた。彼が挙げた3つの話題に耳を傾けると、これがカリスマオブカリスマであると結論付けることができる。内容は伏せておく。

 

 今回の記事で一番取り上げたいことがある。彼がそのリーダーシップを生んだきっかけがあるということ。もちろん彼には人生のターニングポイントがいくつもあって、実際に生まれる前から彼が自分の人生の寂しさを強く意識させたことがあったんだけど、Apple創業者としてのリーダーシップはどこで生まれたのか。後にカリスマ的リーダーと呼ばれるようになったリーダーシップを取れるようになったのはなぜなのか。それは「臨死体験」だった。

 

 ジョブズは2003年にすい臓がんを患う。悪性腫瘍が見つかり、病棟でまさに死に直面する経験をした。そこで彼は人生が短いことを悟り、その後iPhoneをはじめ独創的なディバイスを発表していった。

 

 人は人生の中で強烈な体験をすると変わると思う。僕はそれを信じている。

 

 中学3年生の8月、僕は初めてできた友達と絶縁した。そうすればもやもやした気持ちが晴れると思ったけど、一瞬にして後悔に変わった。わざわざ根暗な自分に話しかけて遊びにも連れて行ってくれた彼女に対してどれだけ無礼なことをしたんだろうかと。自分の不甲斐なさに思い悩みながら、僕は学生生活を過ごしていた。ネットにひっつく時間はより長くなり、深夜に寝て最悪の朝を迎えていた。通学の電車で始終うつむきながら暗い音楽を聴いていた。学校ではより人を避けるようになった。その以前僕は休み時間教室で本を読んでいたのだけど、教室を出て誰も来ないような場所に行くようになっていた。Kと顔を合わせるごとに複雑な気持ちになった。謝りたい。また友達になってと言えばいいのに言えなかった。その度に悲しくなった。

 

 史上最悪な学生生活が始まった。寝不足な日々が続き、通学電車の中では最悪の音楽を聴いた。登下校中僕は人の目を避けるようにして俯いたまま歩いていた。精神的に苦痛な日々が続いた。もしかしたらKもそうだったかもしれない。もっとも彼女は友達と楽しく笑っていたように思えたけど、内心はどうだったかは知れない。ようやく仲良くなったと思えた相手が一方的に仲を引き裂いてきたわけだから。こんな日々が続いていたのだけど、僕はその後の人生の支えとなる本に出会うことになる。僕はある休日に書店に行き、何でもいいから本を探していた。活字を追って現実から目を背けたかった。もしかしたら人生のヒントをくれるかもしれない。わらにもすがる思いで、何か良い本を探していたのだ。

 

 「世界で一番タフな15歳の少年になる必要がある」ブックカバーにそう書かれていた本にフと目をやった。そのキャッチコピーは大学生の今でもなお僕の心の奥に宿り続けることになる。ページをめくり、ちょっとだけ内容を確認してみた。どうやら主人公は中学生らしい。すると、ブックカバーに書かれてあった「15歳の少年」という情報から、この中学生は3年生だと推測することができた。僕と同じ中3だ。

 

 この本のタイトルは海辺のカフカ。有名な作家村上春樹の本だ。僕はその時村上春樹が有名だということをあまり知らなかった。なのでその本とめぐり合ったことは、今でも僕が純粋にその本に引き寄せられたことのように思える。僕はそれから海辺のカフカを何度も読むことになる。原版を13回。英訳を6回。中国語版を1回。そして、Audibleという朗読サービスで何度も英訳バージョンを聴いた。この海辺のカフカは僕が大学入学するまでの生活、そして大学1回生の学生生活に大きな影響を与えることになった。

 

後で続き書きます。